葛の花 踏みしだかれて 色あたらし ‥ 画像と釈迢空

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なみ

葛の花ってご存じですか?

クズ(葛)は、マメ科クズ属のつる性の多年草で、
日本では、根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られ、
万葉の昔から秋の七草の一つに数えられています。

和名は、かつて大和国(現:奈良県)
吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が
葛粉の産地であったことに由来するそうです。

花は8-9月の秋に咲き、穂状花序が立ち上がり、
濃紺紫色の甘い芳香を発する花を咲かせます。

花色には変異がみられ、白いものをシロバナクズ、
淡桃色のものをトキイロクズと呼びます。

葛の花といえば、
釈迢空(本名は折口信夫)の歌が有名ですね

葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり

釈迢空と短歌

葛の花 踏みしだかれて 色あたらし / この山道を行きし人あり

<歌の意味>
(もう長いことこの島山の道を歩いているが、誰一人行き逢う人もない。そうした山道に)あざやかな赤紫の葛の花が、踏みにじられて、鮮烈な色を土ににじませている。ああ、この山道を、自分より先に通った人があるのだ。

釈迢空とは

国文学者・民俗学者・歌人。大阪生。本名は折口信夫、釈迢空は筆名。国学院大卒。柳田国男に私淑し、また歌人としては「アララギ」同人から「日光」同人となる。万葉学者としても知られる。『死者の書』等著書多数。昭和28年(1953)歿、67才。

釈迢空全歌集 (角川文庫) [ 折口信夫 ]

折口信夫(釈迢空)は近代日本にまるで奇蹟のように、古代の心、古代の詩歌のひびきを、鮮烈に蘇らせた歌人であったーー。短歌滅亡論を唱えるも、その真意は再生への願いであり、日本語の多彩な表記を駆使しながらつねに短歌の未来と格闘し続けた。
折口が残した6冊の歌集に私家版・自筆選集、短歌拾遺、さらに関東大震災に直面し、短歌形式に収めることのできない苛烈な体験を詠んだ詩作品含めた、初の文庫全歌集。
「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」
生涯「旅びと」であった折口の姿が立ち現れてくる。

葛(クズ)の根や花の薬用・効用

葛根の薬用

根を乾燥させたものを生薬名葛根(かっこん)と呼ぶ。日本薬局方に収録されている生薬である。発汗作用・鎮痛作用があるとされ、漢方方剤の葛根湯、参蘇飲、独活葛根湯などの原料になる。風邪や胃腸不良(下痢)の時の民間治療薬として古くから用いられてきた。薬用として用いる場合の採集時期は、初夏が望ましい。

葛花の薬用

花を乾燥させたものを生薬名葛花(かっか)と呼ぶ。開花初期の頃、房になった花すべてを採取し、風通しのよい場所で速やかに乾燥。有効成分は、イソフラボン

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